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JUGEMテーマ:つぶやき。
iPadでブラウザsafariを操作していたら、18年前に書き込みを始めて200近く投稿したものの、それ以後投稿をやめてしまっていたブログに再会してしまった。ちらほらと過去に自分の書いた記事を読んで見たが、18年経ってもあまり成長していない自分に気がついたのも面白い。予想もしなかった事が自分の身に降りかかったりした18年だったが、このブログを通過した後はインスタなど軽めのSNSに移行して、気軽に画像を中心にした発信をし、コメントやいいねの世界を徘徊していた。そちらの世界はあまり長文は好まれないし、知り合った知人達も最近は営業活動に専念してるのでちょっと窮屈になってしまった。まぁここでつぶやいても反応はないだろうが、思ったことを気軽につぶやけるのは何とも心地よい。
このBLOG最後の記事からもう2年近くたってしまった。
この2年間色んな事があり、環境もずいぶんと変わった。
とにかく身体を動かすことに熱中し
トレーニングばかりの日々。
ちょうど映画題材のパターン見えてきて
ちょっと興味が薄れたのもあり、
劇場に出かけて映画を見る機会も減り、
映画から遠ざかっていた。
ところが最近、
「今、泣ける映画がみたいと」 言われ
探してみることに。。。
『聴こえてる、ふりをしただけ』
『「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ』
そしてこの3作品をピックアップ。
なぜ泣きたいのかは聞かなかったが、
たまってるものを吹き出したいのだろうか。
それとも、自分の内側に入り込みたいのだろうか。
まあ、それはどうでもいい。
でも、映画がまたこころの琴線に触れたような気がする。
ミャンマー軍事政権に対するレジスタンス活動と言ってしまえば簡単ですが、あの国で起こってることが映像になって目の前に迫るインパクトは衝撃的です。VJとはビデオジャーナリストのこと。閉ざされた国ミャンマーから、秘密裏に、CNN経由で映像を全世界に配信する手法は現代ならではのレジスタンス手法ですが、かなり危険な手法でもあります。現在、ミャンマーの軍事政権は、11月7日の総選挙が終わったら アウンサンスーチーさんを解放すると明言したそうですが、軍事独裁体制には変わりありません。今は、この映画の舞台になっている年代からは数年経過していますが、実態は同じようなものであることは容易に想像がつきます。2007年9月に日本人ジャーナリストの長井健司さんが射殺された映像もこのビルマVJの撮影によるもので、その生々しい映像もこの映画のハイライトとして映し出されています。
実はこの映画を観たのはもう数カ月も前のことです。先に話したミャンマーのニュースに接して久々に記事を書きました。渋谷の某映画館で観たのですが、19時ごろの夜の回とは言え観客はわずか4名というさみしい状態でした。しかし、こういった作品に関心が集まりにくいのはしかたの無いことです。現代の日本人の感覚からすれば、体感的なリアリティをもって迫ってくるものではないので、本当の意味で共感できる映画ではないですし、特に志が高い方は別として、傍観者にならざるを得ないい無力感を抱くか、リアルな人間の醜さを目の前にしてやるせない思いに心を沈めるだけですから。じゃあ、君はなせ観に行くの?と言われれば、世界で起こっていることを受け止めるためのバランス感覚を失わないためだと答えるかもしれません。どう恰好をつけてみても傍観者であるわけですから、そんな答えしかできないんだと思います。
映画とは関係ありませんが、たまにこちらを訪れていただく方に近況報告をしますと、ここのところ、色々とあって心の内面と向かい合う機会が多かったのですが、YOGAやさまざまなエクササイズを通して心と体のバランスが大切であることも実感しているところです。映画を見る機会が減ったのもエクササイズに時間を費やしていることに原因があるのかもしれません。それと、先日、永平寺に行ってきました。道元の「正法眼蔵」を読みこなせない自分には敷居が高いかなと思いつつも、山の斜面に建つダイナミックな伽藍に心を奪われました。併設されている寂光園の鐘もついてきましたが、いいですね鐘の響きは。
ハート・ロッカー(2008アメリカ)
THE HURT LOCKER
131min/公開2010.03.06/戦争(PG12)
アバター対ハートロッカーという構図、そういうことでは面白かったアカデミー賞。音楽の祭典グラミー賞のショーアップ度が良かったせいか、エンタティンメントとしての面白さはいまひとつだった。スティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンの掛け合いの面白さがあまりよくわからなかったせいかもしれないけど…
まあ、賞のことは別として、さっそく『ハート・ロッカー』を見てきた。ドキュメンタリータッチの強いものかと思ったがそうではなかった。爆弾処理という視点でイラク派兵を描いたのは面白いが、一方で銃撃戦が爆弾処理に置き換わっただけとうい感じがしないでもない。
スリルに酔ってしまうような命知らずの軍人もいれば、なんとか任務をこなして本国に帰りたいと願う軍人、精神的に追い詰められている軍人もいる。
キャスリン・ビグロー監督は、アカデミー賞の受賞式で、オスカー像を抱いて「世界中の制服を着る人たち、軍隊だけではなく救急隊や消防士などにこれを捧げます」と言っていたが、映画の内容からすると日々苦悩しながら任務についていること、つまり自分自身そして敵との戦いの中に身を置いている彼らに対する敬意だろう。
彼らを典型的なヒーローとして美化することは、かえって彼らにとってプレッシャーの要因となるかもしれないし、ありのままの姿を描くことはとても大切だ。日本にいてはよくわからないが、イラク派兵でアメリカ兵は4000人程亡くなっているし、帰国した軍人の精神障害なども社会問題化していていることから考えると、アカデミー会員にとっても、ファンタジーを通して自然との共存や生きとし生けるものは一つだというアバターのメッセージより、いまそこにある危機として関心ごとだったということが追い風になって賞を獲得したのかもしれない。より身近な関心ごとに票が動いたのだと思う。また、オスカーの話にそれてしまったが、作品としてはアメリカ人にはよく響く作品。もちろん、日本人でも十分見る価値はある。
監督製作: キャスリン・ビグロー
出 演: ジェレミー・レナー(ウィリアム・ジェームズ二等軍曹)
アンソニー・マッキー(J・T・サンポーン軍曹)
ブライアン・ジェラティ(オーウェン・エルドリッジ技術兵)
THE SYRIAN BRIDE
97min/公開2009.2.21/ドラマ
イスラエルに占領されているゴラン高原。占領されて無国籍となってしまったイスラム人がシリアに嫁ぐ物語。
シリアに行くことはシリア国民となることであり、もうゴラン高原には戻れない。つまり家族とは二度と会えないので、複雑な心境の花嫁。
父親は反政府の運動をしているし、兄はロシア人と結婚して8年ぶりに戻ってくるが父親はロシアに逃亡したとしてこの息子を許していない。もう一人の兄は、どうも怪しい仕事をしてるらしい。
結婚している姉は夫の、つまりこの村の男性の女性に対する偏見に耐え切れず新たな出発を目指している。こんな設定なかでゴラン高原の状況を描いているのがとても面白いし、ドラマとしてもとてもよく仕上がっている。
政治的には同じ状況に中にいる彼らでも、自分の人生で何を選択してゆくのかは各々の世代、性別によってやはり違う。父の世代はイスラエルからの離脱を、子供たちは政治よりも自分の人生の充実を選択した。
選択したものの違いによってばらばらになりかけた家族がモナの結婚を期になにかを取り戻しかける。そして、もっとも選択肢の狭い女性たちの象徴として、結婚するモナと姉のアマルが自分の人生に立ち向かってゆく姿を描くところで物語は終わる。
マクロな世界では占領、被占領という現実がありこのイスラム人たち(イスラム教ドゥルーズ派)も生活の根幹はそれに支配されているが、その状況の中でひとりひとりがどう生きるか。家族の心のつながりがいかに大切なものかを描いているところが心を揺さぶる。
この作品エラン・リクリス監督は昨年パレスチナでレモン果樹園を営む女性の戦いを描いた『レモン・ツリー』という作品でも国際的評価を得た。主演は「パラダイス・ナウ」のヒアム・アッバス。
監督: エラン・リクリス
脚本: スハ・アラフ エラン・リクリス
出演: ヒアム・アッバス(アマル)
マクラム・J・フーリ(父・ハメッド)
クララ・フーリ(花嫁・モナ)
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