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    鑑賞した映画2007 | comments(10) | trackbacks(0) |author : J.T. | |
    ミリキタニの猫
    ○THE CATS OF MIRIKITANI/ドキュメンタリー、アート
    ○2006アメリカ 上映時間 74分 [◆◆◆◆◆◆]6/6
    ○公開2007/09/08パンドラ

    ニューヨークのストリート・アーティスト
    ジミー・ミリキタニ80年の数奇な反骨人生



    こんなにもセンスが良く
    深みのある ひと物語をみたのは
    久しぶりのような気がする


    撮影当時81歳(現在は87歳) 1920年6月15日にカリフォルニア州サクラメントに生まれ、18まで広島で育った ”ジミー・ツトム・ミリキタニ(三力谷) ” 軍国主義の日本に嫌気が差しアメリカに戻るも、第2次世界大戦でツール・レイク日本人収容所に入れられ市民権をも剥奪される。
    戦後は、その反骨精神でで日本の芸術の素晴らしさを示してやろうとニューヨークに流れ着くも、現実は料理人として暮らし、1980年に職を失ってからは20年近くホームレスをすることに。絵を買ってくれる者意外には施しを受けないという彼が、2001年にソーホーでこの映画の監督リンダ・ハッテンドーフと出会うことになる…

    この作品は、第2次世界大戦時、アメリカ政府が行った日系アメリカ人の強制収容9.11後のアメリカの人種的偏見とがオーバラップしていて、ミリキタニ氏が9.11事件当時、現場からそれほど遠くないソーホーにいて、リンダ・ハッテンドーフ監督の自宅に招かれたことは、偶然のなせる業とはいえ、因縁深いものを感じたのは私だけではないと思います。つまり結果的には、戦時ヒステリーによる人種的偏見がプロットの根底をなしたからこそ、作品としての深みがあるわけで、観るもの胸に深く入り込むのは、きっとこのせいなのかもしれません。

    しかし、なんといっても、あのミリキタニ氏の反骨の精神、かたくなさを解きほぐすほどのやわらかな包容力をもったリンダ・ハッテンドーフ監督の人間的魅力が、ミリキタニ氏本人の心を開かせたこと。これが大きな成功の鍵だったわけで、たんなるドキュメンタリーではなく、ひと物語としてのストーリーが出来上がっていったのは、彼女の人柄によるところが大だと思います。

    もちろん、作品として仕上げるための計算は働いていたとは思いますが、右の監督の写真からも分かるように、キュートで心を包み込んでしまうような豊かな笑顔は決して作り物ではないようで、作品に出てくる彼女からもその人柄は良く分かります。彼女の自宅に住み始めてしばらくしたとき、22時に帰ると言っていた監督が24時半まで帰らなかった時に心底心配したミリキタニ氏の様子、そして施設に移り住む時に「リンダ、リンダ、リンダ」と別れの寂しさと感謝の気持ちが入り混じったような口調で連呼した時の氏の表情は、まさにその証だと思います。

    現時点では、東京でも渋谷のユーロスペース2のみの上映と、観られる場所は限られていますが、是非観て欲しい作品だと思います。ミリキタニ氏の戦争に翻弄された人生を意識しつつも、とても暖かくなった気持ちを抱えた帰路。ブティックホテルに囲まれた一種独特の雰囲気のある夜の道玄坂エリアでも、その気持ちはかき消されませんでしたから。

    2006年春、London在住の方にこの作品の存在を教えていただいてから心待ちにしていたのですが、ほんと期待以上の作品でした。youtubeでの予告編はこちらです。



    監督: リンダ・ハッテンドーフ
    製作: リンダ・ハッテンドーフ
    マサ・ヨシカワ
    撮影: リンダ・ハッテンドーフ
    マサ・ヨシカワ
    編集: 出口景子
    音楽: ジョエル・グッドマン

    出演: ジミー・ツトム・ミリキタニ
    ジャニス・ミリキタニ
    ロジャー・シモムラ


    オフィシャル・サイト
    http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/
    | 鑑賞した映画2007 | 08:28 | comments(10) | trackbacks(0) | |
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    | - | 08:28 | - | - | |
    コメント
    J.T.さん、お早うございます。CCさんのブログで
    紹介された映画ですが、もうご覧になったのですね。
    大阪にも来る予定ですが、多分10月以降になるでしょう。
    リンダさんのこの写真とJTさんの文でますます見たくなりました。
    | Bianca | 2007/09/16 11:04 AM |
    こんばんわ、ご覧になったんですね。ホントこの作品って「見てよかった」と心を暖かくしてくれます。ミキリタニさん、NYの試写終わった後「ああヒメユリ」(タイトル不確か?)をいきなり大きな声で歌いだしたのには結構笑えましたというか、回りのアメリカ人一体これがなんという意味の歌なのかわかってないだろうなぁーと「Oh my God!」という感じでした。彼なりに訴えたかったものがあったのでしょうね。
    | claudiacardinale | 2007/09/16 7:51 PM |
    Biancaさん、こんんばんはー
    そうなんです。CCさんのブログで紹介されてから1年半近く経ちますが、ずっと頭の中に残ってました!
    信念に生きた80年という時間が、ミリキタニ氏の体から発せられるようで、上映中も暖かい笑い声があちこちからあがりました(自分も含めてね 笑)
    | J.T. | 2007/09/16 9:03 PM |
    claudiacardinale さん。こんにちはー
    ずいぶん前にブログで紹介頂いてから、ずっと気になっていました。ほんと、暖かい気持ちになりましたよ。あっと言う間の74分でした。・・・直接ミリキタニ氏を見たんですねー youtubeで歌うシーンを見ましたが、確かに驚きます(笑)87歳の誕生パーティの映像もあったなぁ。 そうそうあの年代のひとだと、絵のモチーフも古い日本の絵が元になっていたりしてましたけど、色使いがいいです。彼、リンダ・ハッテンドーフさんと出会って良い晩年を迎えることが出来たのかもしれませんね。
    また、良い作品紹介してくださいね!
    | J.T. | 2007/09/16 10:56 PM |
    こんばんは!
    youtube見ちゃいました。この作品知らなかったです。
    なんか観たいモードに入ってしまいましたが、渋谷でしか上映してないのですね?頑張ってユーロスペースに行きたいで気持ちで一杯です。
    | margot2005 | 2007/09/17 9:18 PM |
    margotさん、こんばんはー
    そうなんです、この辺だと渋谷だけでなんですよ。ユーロスペース行けるといいですね。映画の中では、不思議な魅力を持った彼の絵が沢山出てきます。そんな見所もありますよ。反骨精神が旺盛だということは、それだけ純粋だということ。そんな彼がリンダとの触れ合いで、どう変わってゆくのか・・・、そうそう、彼のたどたどしいけど力図よい口調の英語も記憶に残ります。
    | J.T. | 2007/09/18 2:34 AM |
    こんにちは。TB&コメントありがとうございました。
    ホント、この監督の心の深さには頭が下がりますね。普通、できないですよ。自分の家に招き入れるとか・・・。でも、ヒトの良心を信じてるんですね。みんながこの監督さんのようになれたら、世界はもっと変わるんだろうな。
    | カオリ | 2007/09/29 4:48 AM |
    カオリさん、こんにちはー
    そうそう、自宅へ招き入れるには勇気がいったと思います。ミリキタニ氏の人柄を直感的に見抜いていたんだと思いますが、考えようによっては非常に危険なことですものね。
    残念ながら良い人ばかりではないので、彼女のような行為はなかなか出来ませんが、こういう良質の映画が少しずつ世の中を変えて行くと信じてますよ。
    | JT | 2007/09/29 12:34 PM |
    JTさん、こんにちわ。
    この映画、大阪に来た頃は既に引っ越したあとで見られず、今回、松江でレンタルDVDで見ました。非常によかったです。JTさんの紹介文も素晴しい!ここに出ている画像が彼女の優しさをよく表現していますね。CCさんのブログにも行きましたが、彼女は半年ほど中国に住み、あそこは自由にネットが出来ないようで・・・
    | Bianca | 2009/08/16 3:11 PM |
    Biancaさん、こんばんは。
    そうか〜この映画を見てからもう2年近くにもにもなるんですね。そちらに行かれてもうそんなにたつとは、早いものです。この映画、お勧め作品だったので共感いただいてとてもうれしいです。
    CCさんは中国なんですか。しばらくBLOGを訪ねてなかったので知りませんでした。それにしても自由にネットが使えないとなると不便ですね。
    | JT | 2009/08/16 11:10 PM |
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